野生の・・・と聞くと何を思い浮かべますか?猿ですか、猫ですか、それとも「みかん」ですか?
公開日:2015年8月22日
グーグルで「野生」と検索するとサブキーワードに、「ハムスター」「馬」「猫」「犬」「人間」「キジ」などが出てくる。ハムスターとか可愛らしいですね、人間は犬や狼に育てられた人間などを指すのでしょうか。動物を指す場合が多いのですが、実は「野生みかん」というものが存在します。
みかんの生産地といえば?
日本人で好きな果物の中に多いのが「みかん」です。コタツにみかんとはよく言われたもので、冬に人気の果物です。最近では冬以外の季節でも見かけるようになりました。ではどこの蜜柑が1番多いのでしょうか。
出典:農林水産省 平成26年産みかんの収穫量
みかんの収穫量は年々少しずつ減少していく傾向にあります。主な収穫量が多い産地は6県です。
1位:和歌山県 17万3,700t
2位:愛媛県 12万8,500t
3位:静岡県 12万4,900t
4位:熊本県 9万4,900t
5位:長崎県 6万4,400t
6位:佐賀県 5万1,900t
和歌山県が日本一の生産地となっています。実に日本の5個の内1個が和歌山産という計算になります。
野生の蜜柑(みかん)とは?
通常みかんと言えば、木になっていて農家の方が収穫しスーパーなどへ卸されて販売して買うというのが流れです。ここでいう野生とは、完全に自然の中だけで育っている「みかん」を指します。
和歌山県の白浜町とみなべ町の山中に自生するミカンの野生種「タチバナ」が花を咲かせている。県内で自生が確認されているのは2カ所だけ。自生数が少なく、絶滅が心配されている。
まずお目にかかれない自然種ですが、和歌山に少しだけ残っているようです。種を鳥などが運んで芽が出たのでしょうか。
全国でも野生のみかんが残っているのは、かなり少ないです。橘と柚の野生があります。特に日本では絶滅も近いのです。インドや中国が原産地とされ、アジア・ヨーロッパ・アフリカ・アメリカ大陸に原生種は存在しないと言われています。
猿の遺伝子が変化した?
遺伝子組み換えを使用していない、という風に書かれている説明書きをみたことがあると思います。自然の物でも遺伝子は変わっていきますが、ここでいう組み換えとは人間の手によって遺伝子操作されているものを言います。人への影響や、変更への変化などが心配され、日本では安全性の審査が義務化されています。
スコットランド政府当局は、2015年8月9日、国内での遺伝子組み換え作物の栽培を禁止することを宣言。環境保護活動家や食の安全の運動家たちから称賛を集めている。「スコットランドは美しい自然環境で世界的に知られており、遺伝子組み換え作物の栽培を禁止することは、我々のクリーンで環境にやさしいというイメージを守り、さらに高めることになる」
スコットランドが食の安全を心配し、遺伝子組み換えが禁止されました。遺伝子を組み換えて栄養を変化させるより、自然の作物からの恵みを大事にするという事でしょうか。スコットランドと聞くと、自然豊かで農作物も安全そうだと言うイメージがあります。
かんきつ類や野菜に含まれる苦味を感じにくいニホンザルが和歌山県にだけ生息していることを、京都大霊長類研究所の今井啓雄准教授らの研究グループが突き止めた。
日本で1番みかんが盛んな地域の、和歌山県で野生のニホンザルが野生のみかんを食べて生息しているとのこと。和歌山周辺の紀伊半島で数千年前から野生のかんきつ類が存在したそうで、ニホンザルはそれを長く食べていたそうです。
最近発見されたニホンザルで、苦味を感じにくい猿がいて遺伝子が昔に比べて変化しているそうです。それだけ、和歌山の野生のみかんは甘いということなのでしょうか。
日本全国の猿600匹を調べても、遺伝子が変化した猿は和歌山だけだったそうです。人間の手で遺伝子が操作されるのとは異なり、自然の流れで遺伝子が変化する分には問題は無さそうな気がします。野生のみかんってどんな味がするのでしょうか、一度食べてみたい気がします。
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