日本の食料自給率が先進国で極端に悪化しているらしい

日本の食料自給率が、ここ50年で約半分にまで落ち込んでいます。先進国で最低レベルの日本はなぜここまで落ちたのだろうか、自分達で作るという時代は終わりを迎えるのだろうか。
20150525-1
食料自給率は、国内食料消費が国産のものでどの位賄われているかというのを表す指標のことです。例えば日本で食べられている食料のうち30%が外国産なら食料自給率は70%となります。
昔の鎖国していた時などは、外から食料などがほとんど入ってこず、食料自給率は100%に近かったのではないでしょうか。

1961年と2011年の50年間を比べてみる

農林水産省が出している農林水産業の、食料自給率を見てみます。
出典:農林水産省

1961年 1961年 2011年 上下率
アメリカ 119 127 +7%
カ ナ ダ 102 258 +153%
ド イ ツ 67 92 +37%
スペイン 93 96 +3%
フランス 99 129 +30%
イタリア 90 61 -32%
オランダ 67 66 -1%
スウェーデン 90 71 -21%
イギリス 42 72 +71%
オーストラリア 204 205 +1%
日  本 78 39 -50%

いかがでしょうか、減っているより、むしろ増えている国々が多い中、日本は極端に低下しています

国内の食料の3分の2は海外に頼っている状況です。
表にしてみると分かりやすく見て取れますね。

なぜ自分達で作るのを止めたか・減少は止まらないのか

まずアメリカや他国との違いに、1つの農家が耕している面積が100倍以上差があるということです。狭くて限られた国内の土地では、増やすことは限界があります。

最近は円安の影響もあり、海外からの仕入れ価格が上がっているにも関わらず自給率は減り続けています。

2020年に食料自給率を50%に上げようと目標を掲げていますが、増やすどころか逆に減っている状況です。小麦や大豆などは日本の水田などでは作りにくいそうで、農家も積極的に作ろうとしません。

お年寄りが増えて、若い人の農業従事者が全く伸びていないのも自給率が上がらない原因の1つです。

今は自分で作って自分で食べるが注目

水耕栽培や従来の土耕栽培など、自分で作ると生産者も自分で安全、費用も安く済み楽しみも増える、今注目されています。ますます家庭菜園が盛り上がってくる、個人レベルではこれから増えていくでしょう。

問題は仕事として、これからどうやって国内産を維持し、増やしていくかはまた難しい課題となりそうです。



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