ホームセンターで売っている苗は、水耕栽培で引き続いて育てられる?
公開日:2015年10月14日
最近では花屋さんや苗屋、植物園など以外でも野菜・果物・ハーブの種子や苗は販売しています。最近種類をそろえているのはホームセンターで、ホームセンターといえば大きいところではカインズホーム・ケーヨー・コーナン・コメリ・ジュンテンドー・ダイキ・ナフコ・リクシルビバなどが有名でしょう。種子を買いに行って思ったのですが、水耕栽培で苗から購入するという方法もあるのではないでしょうか。
苗から育てる利点
苗からということは、すでにある程度育っている状態で購入するという事になります。コレの利点で思いつくのが、未発芽というリスクが防げます。種子の場合は「発芽率」という数字が記載されています。同時に期限という日付も記載されていて、この期間なら発芽率は○○%です、という意味です。
↑私が以前育てたミックスサラダ(いろんな野菜が入っている)で、未発芽で終了した手前左右の「レッド小松菜」です。最後までこの状態が続きます、これが未発芽です。
私が見たことがある種子では、低いもので50%前後、高いもので90%近くと発芽率にかなりの差があります。50%ということは、30粒植えつけると15粒しか発芽しないということになります。もちろん残りの15粒は廃棄する事になるわけですが、私のように狭いスペースで育てる場合の50%は結構影響が大きいです。
例えば9粒蒔いて5粒が発芽しなかった場合は、4粒で育てる事になります。更にそこから間引きをしたり、順調に育たない種子も出てきます。きちんとある一定のレベルまで成長している、これはお金を出すだけのメリットがあります。
特に育てるのに難易度が高い野菜や、苗でしか見ないような例えば「いちご」なんかは苗で購入するのが良いでしょう。初心者では知識が無いと、ある程度の大きさになるまでに失敗する可能性もあり、成長するまで恐ろしく時間がかかるそうですから苗で買うメリットは大きいです。
苗で買うと土に入っている
水耕栽培は「水」で育てます。苗で売っている野菜・果物・ハーブは「土」に入っています。これはそのまま水耕栽培に入れれるのでしょうか。答えは種類によりけりということです。
まず通常のレタスやキャベツなどの葉物は、育てれそうです。土を払って洗ってそのまま根っこを液体肥料に浸す感じでしょう。ただし洗ったりする際に、根っこをいためる場合があるので注意が必要です。
しかし私が育てている「グリーンファームキューブ」では、根っこをそのまま浸すと液体肥料のプールに落ちてしまいます。この場合は、いつも水耕栽培で使用しているスポンジに、ある程度根っこを蒔きつけて固定させる必要がありそうです。ただしあまりにも根っこが太い野菜は、穴に通らないので注意が必要です。オリジナルの水耕栽培などの場合は、特に問題にはならないでしょう。
苗で買っても水耕栽培に向かないもの
野菜や果物で水耕栽培装置に向かないもの、それは収穫する「本体」や「実」が土の中で育てるタイプのものです。例えば、人参や大根などがそうでしょう。大根の場合は葉大根の感覚で上部だけなら何とかなりそうな気もしますが、難しいでしょう。
食べる部分が液体肥料に浸かってしまうので、大根などは先っぽの根っこだけを浸からせるようにその都度、水の高さを調節している方がいました。液体肥料に浸かりっぱなしの野菜は少し怖いですね、安全なのでしょうか。
探しても情報が見つからなかったので、分からないことはしないことにします。それに加えて、根っこから太っていくタイプも、穴が小さいため破裂はしないと思いますが、かなり窮屈に野菜をいためてしまう恐れがあります。例えていうと3センチしか穴が無いのに、20センチの作物はどうやって育つのか、ということです。
土で育っている育てやすい作物
育てやすいのは葉物、上に伸びて成長するタイプの作物、レタスやキャベツなどが1番育てやすいのではないでしょうか。そしてある程度の大きさに成長するまで時間がかかるものは、苗を買って育てるのに向いています。何ヶ月も何年も待てば種から育てられないことは無いですが、いちごなどは早く食べたいですよね。
実は今後はテストも兼ねて、苗からの育成も考えています。今の季節でしたら「いちご」が良さそうですが、受粉作業などもありますし、できれば最初は簡単な作物がいいですね。
現在は装置が1つしかないので、2つ目を購入することも検討しています。場所は取りますが、今まで購入した種子が余ってしまって、もったいないということでもあります。種子から植える装置と、苗から植える装置の2種類を同時進行して栽培するのも興味深いものです。苗から栽培する際はレポートしますので、是非ご覧ください。
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